Poetry
無重力に浮かぶ玩具 無造作に脈打つ鼓動 間隙に見えたのは君の焔 割れた砂時計 堕ちた致死量の果実 幽玄の匣遊び 居なくたって回るって事は こうして詠うくらいに 容易くでもなく分かってたんだ 愛が君を裏切らない様に 僕は君を裏切らない 歪んだ光握り締め 前へと進める筈なんだ 心芯を重ねて 雲間の眼が見定める 揺り籠の仮装劇場 救いと言って差し出された手は 犠牲にではないと 安易にでもなく分...

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貴女の居ない空白が 私を侵食する 街は今日も雨 貴女と繋いだ右手が 私に思い出させる 降り止まない雨 来るはずの無い誰かを待って 駅で待ち人になってみたりしました きっと 貴女に逢いたくて 今でも逢いたくて ひりつく想いに保てなくなりそうで 心に刻み込んだ傷を 気づいて欲しくて 腕に似た傷を作ってみました これを戯曲とするなら それを知った貴女は 笑うのでしょうか? 泣くのでしょうか? ...

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内からの嘆き声が聴こえます 外からの呻き声が聴こえます さようなら 今日私は毒薬で死にます 回る回る幻聴の中 何を信じればイイ? 踊る踊る幻覚の中 何を疑えばイイ? 君が其処に立っていて 誰かに手を差し伸べていたんだ 何処に誰に何に 安らぎを求めればイイ? 映画の主人公の様に泣き叫べば いつか誰かが抱き締めてくれるかい? もう望まない もう求めない さようなら 今日私は毒薬で死にます ...

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ひらり 貴方が口ずさんだ 調べをふと 思い出しました ふわり 貴方が佇んだ 香りをふと 思い出しました 月が不意に泣いた様な 貴方の横顔に触れて 浮ついた熱情に駆られた 貴方の芯部に抱かれました 垂れ桜が微笑んだ様な 貴方の背中を追い掛けて 無垢で寂しげな瞳に イケナイ夜伽を捧げました 最初から知っていました 今更の大粒の涙です 泣けば惨めだから忘れました 罪な私と罪な貴方の末路です は...

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月光を纏い 羽音を揺らす 刹那 泣くような 子守歌 瞬く命に縋る様に 焦がれる様に 間隙の邂逅は儚い 出逢いには定めの一つ 疑いは包容に放ちまた一つ 髪に 指先に ただ一つキスを 漆黒に溺れて アナタに溺れて いつかは儚く散りゆく蝶に成る 去り行く前にもう一度 ドアを閉じる前にもう一度 口唇に 首筋に もう一度キスを 私が夜から帰ってきたら まだ居るかぃ? 野暮な質問は止しておきます ...

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嘘を重ねる毎に 愛を重ねる毎に 海に還れたらと 祈る 途切れぬ風雨に 途切れぬ細波に 風に成れたらと 祈る 喜びを知る蒼空を仰ぎ 哀しみを湛える海を見 自身の存在を確かめる 風が 波が 雲が 教えてくれる 君は其処に居るのだと 髪に 指に 胸に 触れては確実 君が此処に居るのだと 詩人の意思は悟られる事は無く 今宵も月を待つ 目を閉じて 舌で探ったのは孤独の在処 2009/11/0...

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散り急ぐは両刃の定 陽向に咲くは情愛の破片 飛べやしないと知って 今宵眠れずに聖痕を残す 取り繕うは信者の定 舞い乱れるは愛欲の欠片 監獄に眠りは無く 早朝の陽光を憎む 壊れた心の行方は排水溝へ 汚れた血と共に流れゆく 瞬間を思い出にして 虚ろに移ろう世を憂う 歪みを打ち砕き後ろへ進む 自堕落になって夢を喰い散らかす 錠剤に想いを馳せて 毒を飲み干す 敗北者を安易に笑え 2009/1...

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