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携えてはその情動に従え 失うものが多過ぎるなんて云うなよ 日が君を照らさなくても 私が君を照らしてやるさ 君は君を失わない それが君を形成してるんだから 何を失い 何を得て 何を見捨て 何を救う それは君の細胞に潜んでいるのさ 焦る必要なんて何処にも無い 君は既に始まってる この命もいずれは消える この星もいずれは終わる 言葉の渦に呑まれてるんじゃない 君は既に始まってる 愛が君を傷...

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出会いは幽玄の欠片 想いは硝子の破片 それもこれも嘘だったのかしら 一つ一つと刻を重ねて 幾度と躰を重ねて 私の涙を舐め取ったアナタ 雨に塗れても 毎日アナタを待っていたわ そをな私でも 時間を忘れて待っていたわ 憂いを帯びた蒼空の青に アナタの笑顔が見えたような そんな気がしたの 虚空を仰いでは 探していた人に出逢えたのは 私だけの思い違いかな 元々が一つの魂だった アナタを待っていた...

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数多の包容の調べ 静寂は朝焼けを彩った 取り繕った嘘笑いは要らない 幾多の邂逅の旋律 罪悪は夕闇に消え去った 逸る鼓動を痛みでごまかした 孤高を問えば 落胆と絶望が待つ 其処に差し伸べられた手は・・・ 欠落した心身と 幾つ数えて眠れば その手に辿り着けるだろうか 弄ばれる感覚も余興 嘘笑いが寂しさより 哀しさを生み出すのだ 冬が また来るね 君の居ない 冬が来る 2009/1...

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言の葉を紡ぐ 解けかけた絲を繋げるように 螺旋の彼方 雲路の行方 老婆は横たわり 幼児がおかしな顔をする 雑踏を踏み鳴らし 救いの鐘が鳴る 小さく口ずさんだ 無邪気な鎮魂歌 移ろう時分の中で 虚ろな眼をした囚人達 いつか細波のように 水面の波紋のように 澄み渡ればいい 言の葉を紡ぐ いつかの無くした鎮魂歌 2009/10/31 Written by漣 風華...

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もう、叶う事は無いのね 貴方の背中は飽きてしまったわ もう、願う事も無いのね 嘘笑いはお見通しなのよ それなのに どうして胸が痛む 舞い遊ぶアゲハに成れれば 愛でてくれるのかしら すり寄るネコに成れれば 愛玩してくれるのかしら 二人だけの暗号 笑い合っては 零れ落ちたグラスワイン 知らない慟哭に 知らない心音に ずっと知らないままに 幾度も名前を呼びました 幾度も温もりを思い出しました...

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かき上げる黒髪も 柔らかな指の肌も 総てを包みたくて手放した ずっと 其れに捕らわれたまま きっと 貴女を夢見たまま 一緒に過ごした連日連夜 白くなった貴女に 涙がとめどなく流れます 意味を求め続けては 果てない道を知り 拳を握り締めては 血の汗を流しながら歩いた 小さな鼓動を大切に あと少し 貴女の胸で眠らせて 2009/10/31 Written by漣 風華...

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上手な愛し方とは何だろう ただ貴女の笑顔を望んで 貴女の幸福を祈ってはいるけれど 私は貴女に触れたくて 貴女を傷つけては泣かせてばかりだ 叶わない恋だとしても 愛なら叶うだろう、と、、 ただ私の名前を呼ぶ声が 余りにも愛しくて、愛おしくて 貴女への想いを語る 叙情詩が見当たらない 私の痛みを伝える 散文詩が見当たらない 正直な愛し方とは何だろう これを愛と呼ぶのなら 貴女のところへ運んで...

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