Poetry
やがて飲み干したグラスを置いて 白煙の中に夜が埋もれてゆく 移り変わる悠久の時の中 果てゆく焔と  生まれゆく焔 抱いて 抱いて 刻を失えども 傷だけが残る 咎を赦せども 愛だけが残る 切なくて  仕方ありません 君が知らない事より  私が知らない事が 果てなく変わりゆく 大気に侵されて 雨降りの夜に 君を嗅ぎました ブロンドの君を 抱いて忘却に走る また一つ  また一つと 失いゆく業...

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笑う事すら忘れて 繋がる事への救いすら失った 何時になれば気づくだろう 繰り返し続ける模倣劇 何処へ行けば気づくだろう 総ては無垢な構図の夢 逸らした視線に 隠された嘘 積み上げた防壁 高鳴る鼓動 消えたい 消えない 消えたい 笑えない 泣けない 笑えない 穢ない私の素顔は… 何処にも無い温もり 何時も失い続ける ただ  ただ 助けて・・・...

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例えば君が居なかったら なんて 考えただけで狂いそう 例えば君を知らなかったら なんて 私を脅すなんて悪癖だよ ずっと見ていたいよ ずっと触れていたいよ 不器用でも確かに愛したい 片付いた部屋に君模様 打ち崩された生活より やっぱり  やっぱり君が好き 良い匂いがしたら君の味 支え合う生活を 二人で  二人で築きたい 空白の時間は いつだって君だけ 四六時中生活に そこに君が居るね こ...

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そのブルーの瞳に見透かされる ショットガンに溺れる度に 君との二年を朧気に思い出した 輝く太陽の下 錠剤に浸かった君は 現在を棄てた どれだけ求めても 君は幻想の中にしか 存在しなくなり 失った誠は 弔う場所すら知らず 残った証は 止まった懐中時計だけ 悪夢の様な 愛しくてたまらない 毎日でした 忘れたくない 交わした言葉はやがて 錆ゆく鍵に等しく 愛した刻は 何時しかすれ違いに変わり...

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それは祈りの様なもので アナタが与えた苦痛を 愛し続けた私でした どれだけの言葉を 綴ってきたのだろうか どれだけの愛憎を 与えてきたのだろうか 薄れゆく意識の中で 唯一の救いがアナタでした どれだけの希望を 捨ててきたのだろうか どれだけの絶望を 受け入れてきたのだろうか 滴り流れる血液に 絶対があるのならばと 其れを快楽と呼ぶのなら きっと狂った果実の様に これを痛みと呼ぶのなら き...

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まるで漣歌の様に 君を詠う 一つ 一重に咲く華の様に 二つ 不可思議に宵に憂う 三つ 乱れて青龍刀を振るう 四つ 世迷い草に愛を捧げる 五つ 戦に散った君の生命 六つ 矛盾を押し広げて 七つ ナルシスの華と共に 八つ 病んだ蒼空を忘れた 九つ 凍えた声が指を掠め 十  永久に眠りに就いた 緋く染まった夕暮れに 君を 抱き締めた...

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楕円に描かれた ポラロイドフィルム 無垢な構図に レンタルDOLL 曖昧な視線 マリアリズム憂 短縮記号 甘美ロリータ 麗しき貴女 デジタルワイフ 小説家の真実 世代モラトリアム 断罪不可能不滅 ポラロイドフィルム...

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