Poetry
その切っ先に見惚れていた 夕紅に染まる透き通った白 焦がれても 焦がれても 繋がらない 焼け付くような甘さで 乙女の死屍に誘惑される 嫉妬よりも 未来よりも 君だけを… 一つ 開いた眼(まなこ)から 二つ 塞いだ心 見る 三つ 水鏡 君映し 四つ 黄泉へと誘った 五つ 異端と知りながら 六つ 骸を抱いていた 七つ 名残雪 哀愁に 八つ 闇夜にただ一人 九つ 凍りついたその微笑 十 永久...

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淋しい… 降りしきる雨の中 少しずつ体温も下がってゆく ショーウィンドウで 自分を確認する君 約束… 契るのは貴女で 破るのはいつも私 携帯の向こうの 泣き声が懐かしくなった二人 口唇… 奪うように始まり やがて忘れたように触れる 二つのぬくもりはやがて 日常に飲み込まれて 愛しい… 凍てついた合鍵を溶かすように 戻らない時計より今を生きる 夢見がちな二人だから 携えてゆこう 二人で...

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二個目の曲を聴くと思い出す 君の部屋 君の作ってくれた美味しい料理 君が居ないとダメだった 君も…私が居ないとダメだった 鏡で二人を見てはよく笑ったね 二人の狂気 傷 錯乱した脳で君だけを見ていた 十個目の曲を聴くと思い出す 君の笑顔 二人で語り合った川沿い 何がそうしたのか 必然には変わりなく 君を失っても笑ったよ 君以外は雑事だったけど 理性的に君を想い…笑ったよ いつか… い...

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例えば命が悟った事実として 真実の暗闇に埋もれる過程を 君が正気を保てるか否か 一滴の残像とウソ その様な盲目の信者に成り下がり 恥を晒して生き長らえてゆくのか 暴発する衝動に従え 境界線の支配者に 既存を携え未知を携え 世迷い事と謳われても 自身を携えろ 汝定めし寡黙の唄 ただ貫いて 明鏡止水の君 ただ患って 一心不乱の君 誘発する間隙の真実...

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月が揺れたように 見えたんだ きっと君が近くに 来たんだね 君が帰るまで 僕はずっと泣いていました 全身を硬直させて 僕はずっと震えていました 想い合えた筈なのに 傷つけ合って 君が吐いた暴言は 君の叫びだった 陽が月を燃やして 月が泣いていた きっとあの泪も 君のものなんだね 僕を待って 君は泣いていたんだね 僕の心に君が居ないから 君は震えていたんだね 笑い合えた二人なのに 傷つけ合...

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異端の共鳴 華達のさざ波 一度の終焉が教えた教訓 今こそ捧げよう 夢の鎖 氷の都 業の深い夢人 あの華の咲く頃に 永久を詠えるだろうか 雫となって この指から零れ落ちる 夕暮れのセレナーデ その魂を懸けて 茨の海を貫きたまえ...

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狂おしい 狂おしい 君を喰べたくて 愛おしい 愛おしい 君を犯したくて いつか君は知るでしょう そして狂うでしょう 其れが恍惚です 雨夜の中 一人打たれ続け 待ち続けました 夜明けに 憂いて 憂いて 憂いて 渇くのです 此も恋と呼ばせて下さい 淋しさが詠うのです 諸行に咲くCapriccio...

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