Poetry | 落とした化粧と首筋に

この記事は一年以上前の記事です。

やがて飲み干したグラスを置いて
白煙の中に夜が埋もれてゆく

移り変わる悠久の時の中
果てゆく焔と
 生まれゆく焔
抱いて 抱いて

刻を失えども
傷だけが残る
咎を赦せども
愛だけが残る

切なくて
 仕方ありません
君が知らない事より
 私が知らない事が

果てなく変わりゆく
大気に侵されて
雨降りの夜に
君を嗅ぎました

ブロンドの君を
抱いて忘却に走る

また一つ
 また一つと
失いゆく業の刹那

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