紡ぐ 繋ぐ

紡いでみては 破り捨てた
繋いでみては 振りほどいた

宵闇に落ちる月の明かりが 鼓動を滑る
陽光を濡らす僕の涙が 邂逅をなぞる
泡沫に沈んだ君の面影が 夢を遮った
現世を遠ざける誰かのまなざしが 星霜を重ねた

紡いでみては 握り潰した
繋いでみては 断ち切った

喩えば 木漏れ日に照らされた 曼珠沙華のように
君が口ずさむ歌が 詩が 巡りますように
喩えば 水底に降り積もった 譜面の山のように
僕の溢した嗚咽が 余熱が 流れますように

辿って紡ぐ ひとつ ひとつ
辿って繋ぐ ひとつ ひとつ

陽だまりに立ち上る湯けむりが 鼓動を叩く
氷雪を解かす僕の吐息が 邂逅を禊ぐ
桃源に掲げた君の指先が 夢を彩った
永久を震わせる誰かのつぶやきが 星霜を終わらせた

紡いでみては 繋ぎなおした
繋いでみては 紡ぎなおした

喩えば キャンバスに書きなぐった 思い出のように
君が口ずさむ歌が 詩が 響きますように
喩えば 朝焼けも羨むほどの 抱擁の腕のように
僕の溢した旋律が 静謐が 届きますように

辿って紡ぐ ひとつ ひとつ
辿って繋ぐ ふたつ みっつ

道端に咲くラベンダーより淡く
両手に抱えたカスミソウより白く
あの日のオルレアの髪飾りより柔らかく
今 君の元へ
紡ぐ 繋ぐ 伝う

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