Poetry | Pantomime

この記事は一年以上前の記事です。

花を一輪手折って忘れた

真っ直ぐが欲しかった
ありがとうがさようならだなんて思わなかったの でもソレを望んだのが他の誰でもなくキミだったから
足早に居なくなる事にしたんだ

あたしが手にした小さな虫
まわりはみんな嫌な顔をして捨てろって言ったけど 理由も無いのにどうしても捨てられなかったから
小さな秘密の箱にしまっておくことにしたんだ

いつもの時計が いつものようにあたしを追い掛け回す
あたしはあんな色になるのなんか 絶対にごめんだから必死で走っただけなんだ
キミの仕掛けた罠にすら気づきもしないで

ここに居るよって何度叫んでみても
喧騒に消されていく 繰り返しては溺れるあたしを見て キミはケラケラと嬉しそうに笑う
いつか 誰もが抱き合える世界がくるって
「でも」も「どうして」も要らないのに キミは疑惑と嫌悪ばかりを投げつけてくる

躓いた石をドブに投げ捨てた

0と1の違いを探してる 1と2の違いを探してる
どうして共通点は探さないの?
「AがBだから」 「BがAじゃないから」
そんな事より自分の話をしてくれよ!

キミは手にしたナイフの使い方を忘れたんじゃない 使い道を忘れたんだ
火の起こし方を忘れたんじゃない 火の使い道を忘れたんだ
あの日箱の中にしまった虫が 箱の中では蝶になれない事を知る頃には 箱の事を忘れてしまっていたんだ

花を一輪手折って思い出した

真っ直ぐが欲しかった
それを思い出す為だけに花一輪を手折った 茎から零れた滴は冷たくて 口に含むと苦い味がした
上手になんてしなくていい
ただ真っ直ぐに 手を繋ぐ温かさから覚えていけばいい

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