Poetry |潮風に酔い宵

この記事は一年以上前の記事です。

この手の平に感じたあの風を 僕はずっと忘れない
僕が君の翼を折り
君が僕の足を砕いたあの夏の終わり
たとえ間違いであっても鏡の中の二人を信じる事しか出来なかったね

後少しだった・・そんな勘違いが迷宮を迷宮にした
煌びやかな衣装を纏うよりも
泥に塗れて白熱灯の下で酔い潰れる二人で居たかった

君にあげた紅いチョーカー
君は黙って受け取って静かに笑みを浮かべたね
そんな君が可愛くて・・可愛くて・・
ずっと抱き締めて居たかった

後ろも前も怖くて・・何度この目を潰そうと思ったか・・
それでも君の目を見られなくなる方が怖くて・・
–賽の河原の積み石遊び–
糸を一つ繋いで切って・・解けないから捨てたんだ
そんな話をいつだって頷きながら聴いてくれたね

ごめんなさい
その名前を思い出せないままで君の隣になんて居たくないから
両手いっぱいの花束なんかじゃ全然足りないから
泥だらけでも良かったんだ 手作りが良かったんだ
着飾った指輪なんかより 指に巻いた絆創膏が何よりも嬉しかったんだ

残り香が僕を残酷な気分に駆り立てる
空白が何より嫌いだから紅で塗り潰したよ
何も知らないままで進む全てが嫌いで–嫌いで
沢山–沢山傷つけたんだ

それでも知らないままの手を握ると
僕も知らない事が沢山僕の中に入ってきたんだ
ありがとう/僕は幸せです
君達と幸せになれるから/僕は–僕は

価値や理由なんて要らない
目に見えない泪が溢れる/それだけなんだ
指切りげんまん-嘘ついても-君の傍に居るよ

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