Poetry |月に祈る

この記事は一年以上前の記事です。

嘘を重ねる毎に
愛を重ねる毎に
海に還れたらと 祈る

途切れぬ風雨に
途切れぬ細波に
風に成れたらと 祈る

喜びを知る蒼空を仰ぎ
哀しみを湛える海を見
自身の存在を確かめる

風が 波が 雲が
教えてくれる
君は其処に居るのだと

髪に 指に 胸に
触れては確実
君が此処に居るのだと

詩人の意思は悟られる事は無く
今宵も月を待つ

目を閉じて
舌で探ったのは孤独の在処

2009/11/06 Written by漣 風華

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