一人旅-Part12

この記事は一年以上前の記事です。

前回
の翌朝、何故か早く目が覚めた私は、とりあえず知覧へ。
電車と徒歩ですぐだった。

Wiki
知覧特攻平和会館 – Wikipedia
南九州市知覧
鹿児島県南九州市



ひとまず、記念館へ向かった。
特攻隊の出撃前の手紙を読みたくて。

敷地内に入ってすぐにビックリさせられた。
私の敬愛する神坂次郎による碑が建てられていた。
神坂次郎 – Wikipedia
彼の作品は沢山読んだ。
”本当の自然体”を教えていただいた。

そんな彼は第二次世界大戦の経験者。
彼の深い想いのこもった碑をしばらく眺め、平和会館へ。

零式艦上戦闘機(零戦)を含む戦闘機の実物を見た後で、
特攻兵が特攻の直前に書いた”手紙”を読むコーナーがあった。

家族・恋人へ書いた手紙である。
当然だ。最期の言葉は最愛のものへ残すのが人間だから。

その時の私にはどの手紙を読んでも”そういうもの”だと読んでいてのだが・・
その中に一つ「妹へ」という手紙があった。

私には7つ下の妹が居る。
その手紙を読めば読むほど涙がとめどなく溢れていた。

幼い頃から「自殺間際の人に何て言ったら良いんだろう・・」ってずっと思ってたけど、
その時の私の結論は、小さい頃に望んだ其れとは違っていた。
それに気付かされた瞬間だった。

平和会館の中をひと通り見たので、外に出た。
何もない空が広がっていた。

私は道路に出て、またのんびりと歩き出したその時・・
どこからかクラクションが・・!!!
つづく

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.