一人旅-Part9

この記事は一年以上前の記事です。

前回の続き。
夜が明けて、彼女が言った。
「家に 帰ってみようかな。」

理由を聞いてみた。すると
「本当に、全部捨てようと思ったけど、
貴方みたいな人と楽しく過ごせて、私・・すっごく久しぶりに笑ったんだよ。
そう考えてたら、娘に逢いたくなってさ・・。」

その時、安堵する私が居た。何に安堵したのか・・気づいていたのに気づかにふりをした。
「一緒に・・来てくれる?」
女性の頼みは断らないので即答で「良いよ。」
宮崎へ向かうことになった。


車の中で彼女は、自分の事を多く話した。
家族の事、仕事の事(看護師でした)、生い立ちの話。

宮崎市に近づくにつれて、宮崎の話を沢山してくれた。
県道に植えてあるフェニックスは高さを調整してあって、県歌の音階になっているらしい。
昔は熱海に次ぐ観光地だったらしい。

確かにあたたかくて、居心地の良い場所だった。
彼女の住んでいる場所に着いた。

片付けられた部屋・・もう何も要らないよね。
彼女と夕食をいただいた後、出会って初めて彼女を抱いた。
彼女は何度も謝っていた。その度に私は強く抱きしめた。

「全部知っていたから・・分かっていたから」抱いた。
そして抱き締めたまま眠りに就いた。
つづく

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