Poetry
雨降る夜に 時間をゆっくり巻き戻す 届かなかった詩(うた) 傷跡だけを眺めて 群青の海に 身を沈めてゆく 聖夜に歌われた ラブソング達 静夜に詠われた 深層の樹海 脳漿をぶちまけて 脅してやろうか? 雨が二人を濡らして ただ…濡らして… 契りが零れ落ちて 無口な君の口から一言 ため息がこぼれた 散らかった部屋で ただ一人 自分を騙す私が居る 雨降る夜に 時間をゆっくり巻き戻す...

Read More

Poetry
愛して居ます 故のさよならです 温かい涙が流れます 約束を残してさようなら 例えば一つに成れたとしたら なんて笑いながら話したね 生まれ変わったら また二人で居たいねなんて… 愛して居ました 故の夢だったのでしょうか 例えば知らない二人だったら なんて悲しい話が好きだった 何を敵にまわしても 二人で居続けようなんて… 愛して居ました 故の現だったのでしょう 愛して居ます 故のさよならで...

Read More

Poetry
いつだって いつだって この次元から抜け出せない 君の手首の傷が 二人の絆なら 生きていたいよ 街の明かりが消えゆく頃 口唇のピアスはいつもより光り やがてドラマチックに 再び夜が明ける 愛おしいよ 私を詠ってくれる君が 切ないよ 私が見えない君が 記憶だけで生きているなんて どれだけ悲しい結末・・・ 病院のベッドに眠る君に こっそりと ゆっくりと キスをしたよ 鳴り響かせました ギタ...

Read More

Poetry
その音源に覚えた落涙 犠牲を忘れて交わし合った 童顔好きの二人の甘い咎 真空の中でガラスを咬み 貴女の暴挙に一晩中溺れる 頑なな貴女に生まれた絶落 相変わらずの邪な麗しさ 思い出したのは冷たい視線 出逢ったのが二人の業なら 生きていくのが贖罪かな 酒宴に憂い 錠剤に溺れ 白煙に抱かれる 泣き疲れたかい? だって全ては虚構だもの...

Read More

Poetry
コレは知りませんでした 一番でなくて依々なんて 窓際にアナタの写真を飾りました 無口が取り柄の私だから 枕をアナタの好きな香りにしました 盲目が取り柄の私だから お家には帰るのね 愛して居るのね 其れで善いのよ アナタの笑顔が好きだから 夕食もアナタの好きな料理作りました 食べて帰らないアナタなのに 伽もアナタ好みの全てにしました プレイだけのアナタなのに 携帯に出てくれないのね 其処に居...

Read More

Poetry
やがて飲み干したグラスを置いて 白煙の中に夜が埋もれてゆく 移り変わる悠久の時の中 果てゆく焔と  生まれゆく焔 抱いて 抱いて 刻を失えども 傷だけが残る 咎を赦せども 愛だけが残る 切なくて  仕方ありません 君が知らない事より  私が知らない事が 果てなく変わりゆく 大気に侵されて 雨降りの夜に 君を嗅ぎました ブロンドの君を 抱いて忘却に走る また一つ  また一つと 失いゆく業...

Read More

Poetry
笑う事すら忘れて 繋がる事への救いすら失った 何時になれば気づくだろう 繰り返し続ける模倣劇 何処へ行けば気づくだろう 総ては無垢な構図の夢 逸らした視線に 隠された嘘 積み上げた防壁 高鳴る鼓動 消えたい 消えない 消えたい 笑えない 泣けない 笑えない 穢ない私の素顔は… 何処にも無い温もり 何時も失い続ける ただ  ただ 助けて・・・...

Read More