Poetry
こうして一緒に居られるのは いつまでなんだろうね 君が時々大きな声で沢山のものを否定する きっと大きなものを否定した罪への罰なんだろうね 一体いつまで傷つけあう日々が続くんだろう それでも行く宛ても 帰る宛ても 無くした二人は ガラクタだらけの部屋で 赤い液の流れない刃物を振り回し続ける 流れ星 一緒に眺めたね こう願ったんだ 一つの涙が乾くようにと 流れ星一つ 涙一つ ずっとそうやってやっ...

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まだ幼かった頃 小さなその手の平を見つめ 流れ行く世界から侵略してくる 止め処ない痛み いたみ イタミ その小さな手の平を 握っては広げ 握っては 広げ 大きくなりたいと 思っていた まだ幼かった頃 小さな足を見つめ すれ違うもの全てに蹂躙される感覚 それらの発する重いもの 冷たいもの その小さな足を 地面にしきりに叩きつけ しきりに 叩きつけ 大きくなりたいと 思っていた 本当はすぐにで...

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飢えた星が叫ぶ-毒を貪る亡者の如く 何気に隣に立っていた君- -今は呼吸を忘れてしまった もっと話したかった- -もっと伝えたかった- -もっと知りたかった- -もっと-もっと-- 深く-深く-湛えた想いも 想い無きものに-流されてゆく-流されてゆく- どんなに力を携えても-足りない-足りないんだ- 装飾は要らなかった こんなに-こんなに深い想いだけが -喩えそれが弱い禊であっても-...

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予兆を纏ったキミが哭いた 知っていたんだ きっと 其の躰を必死で支える脚が儚くって 思わず(うん きっとね 本当に 思わず) 引き千切ってみただけなんだ キミの笑顔を今でも街角で探してるんだよ スクランブル交差点の向こう側で はにかんだ口元がボクの名前を呼んで 信号が変わるのを待ち遠しそうに見つめるキミ タバコを口にする手を引っ張って その口にボクの唾液を注ぎ込んだ キミの思考回路をぶった斬っ...

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黒い空が白く傾き始める 移ろいゆく海の色に 時の不可逆性を思い知らされる 夢を見たよ 否 あれは幻だったかな 全てが灰になる世界を 等身大のキミが ボクの視界から居なくなって 幾星霜 ボクの視界にはずっと 色彩を失った多次元空間が ただただ映る 黒は自然界に存在しないなんて 誰かが言っていたよ あれはきっと嘘なんだ だってボクの世界には ボク自身すら見えなくて 黒しかないのだから 曖昧な世界...

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馬鹿野郎な僕が「幸せなんて要らないさ」 そう言いながら涙ぐんだあの日を思い出したんだ 朝日を見ないように 僕等は逃げるように眠りに就いた そんな夜明け 人ごみに紛れていれば まだ 安心できると 君の呟きが胸を刺した 流布する妄言の数々を 君は一つ一つ指で数えて 人の歴史を石ころで喩えたね 何故だか分からないけれど いきなり泣き出してしまった僕 君は何も言わなかったけど そっと手を繋いでくれたね...

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急に全てが静かになって 君の笑顔が頭から離れない事に気づいたんだ 静かに雨が降りてきて 君の頬が少し紅くなった 生い立ちなんかを話したりして 笑い合えたのはいつだったのだろう 寄り添ってはキスを繰り返して 抱き合っては"このまま"を求め続けて 続くことは無いと 君が知っても 繋いだ手を振り解く事が出来なかった 君を傷つける事が怖くて でもそれが君を一番傷つけていたんだね 君の居ない夜を数えては ...

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