Poetry
花を一輪手折って忘れた 真っ直ぐが欲しかった ありがとうがさようならだなんて思わなかったの でもソレを望んだのが他の誰でもなくキミだったから 足早に居なくなる事にしたんだ あたしが手にした小さな虫 まわりはみんな嫌な顔をして捨てろって言ったけど 理由も無いのにどうしても捨てられなかったから 小さな秘密の箱にしまっておくことにしたんだ いつもの時計が いつものようにあたしを追い掛け回す あたし...

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構想を支え続けた妄想は 泡と消えた 私が詩い続けた歪みは 誰かを傷つける事しか出来ませんでした 何かが変わればと願って 何度も何度も書いたけれど やっぱりやっぱりムダでした 線が私を捉え続ける 線が私を拒み続ける 線から遠ざかり続けた私は 誰よりも線を愛してました 刻み続けた線 刻めなかった線 全部合わせても一本の線にすらならない 愚鈍の空が私を見下ろしてせせら笑う 結果が原因に帰結しただけ ...

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救済を言い訳にして 泡沫に歪んだ僕の眼が見据えた先は 拓き続ける螺旋の鼓動だった 僕の名を何度も呼んで 見上げる僕を叩き落すんだね そんなキミの首を締めながら 僕は細く強くココロで叫んだんだ 出来るんだと伝えたい 誰も何も失ってなんか居ない そして全てを携えて蹲ったりしているその時間も大切な時間だ でも消えちゃう前に一つ キミのカタチを見せてくれ! 五線譜でもいい 絵の具でもいい 包丁でもいい...

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その小さくて柔らかい手の平に握りしめた其れは正しい キミが其れを正しいと云う限り 其れは正しいんだ 逆の事ばかりを云うアタシの 此れも正しい アタシが此れを正しいと云うんだから 此れは正しいんだ 評価とか 価値とか 意味とか 比べるもんじゃない 時間とか 命とか ココロとか 並べるもんじゃない 怯えたり 悲しんだり 其れが正解で 悦んだり 笑い転げたり 其れも正解だ いつになったら匣に詰める作...

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壊したかった だって世界は気が触れたあたしの玩具でしょ? そうでしょ? そう教えてくれたのは 聖人君子のあんただよ? そう あたしの腕に消えない傷を何度も何度も 何度も何度も刻んだ大好きで大嫌いなあんただよ? だから欲するモノを欲して 順番に丁寧に一つずつ 壊してまわったんだ そんなあたしを見て 一人だけ救われた表情をしてる あんただけは壊してあげない だってあたしはあんたをあたしにする為の準備...

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タバコの煙に託してみたって それはあまりにも儚すぎる夢で グラスに注がれたお酒に託してみたって それは自分の躰に帰ってくる期待だった 大言壮語を吐いても 路上の歌で泣いてみたりもする 自分が誰かに触れることが その誰かを傷つける事になるって ずっと思っていたし 実際にそうだった でも誰かを救えた時もあったんだって 知らなかった 考えもしなかったし 望んではいたけれど 知らなかったんだ 誰かを傷...

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雨の日の君の部屋 プールの匂いが嫌いです 「頑張れ!頑張れ!」って言いながら水中に頭を押し込まれる 晴れの日の君の部屋 焦げた匂いが嫌いです 「記念だ!記念だ!」って言いながら煙草を腕に押し付けられる だからあたしは君の部屋に行かない だからあたしは外に出ない あたしの部屋は窓にシャッターを下ろして それはそれは静かな桃源郷だから 音も無い 光も無い 無味無臭の空気が 何よりも 何よりも 愚かな...

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