缶ビールを息が止まるまで呑んだ
涙ぐみはしたけれど 後悔はしていない 後悔なんかしない
後悔なんかしないんだ
朝から出かけて 吐き気を抑えきれなくなって部屋に戻った
そこにはどこかの国のメイド姿の君
はからずも訪れた淫らな時間に恍惚となって
体液とウォッカと涙 液体だらけの三日が過ぎ去った
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はにかみ方を覚えたのは いつの頃だっただろう
血の味の方を先に覚えたのは ボクの歪みだったのかな
憶える事よりも思い出す事ばかりに夢中だったあの頃
ボク達は違和感も無く 毎日を喰らい続けていたね
生きる事に違和感を持たず
寝食と 悦楽と 痛みに興じていた
やがて其れがキミの指を砕き
キミの朱がボクの黒を幾つかの色に分離させた
本当は囚われないで居て欲しかった
本当は知らないで居て欲しかった
ボ...
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失う事も無く 覚えることも無く
緋と 黒と 壊れた少女を
貪り続ける 貪り続ける
誰も知らない場所で 誰も知らない二人は 誰も知らない事をした
貴女が私を刺して 私が貴女を堕とす
其処は目には見えない無限螺旋階段
例えば 私が貴女を愛していたら
貴女は私を知らないで居られたのかな・・?
無作為に選ばれた 其れを知っていたから 貴女は私を愛したんだね
切って 拭って 飲んで 呑んで 切って
好...
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自分の血の味を覚えてるかい?
失う事の何たるかを知らぬまま
得る事の何たるかを知らぬまま
薄気味の悪い笑顔を浮かべて長らえるだけの君の事を
君は何一つ知らないんだろう
そうやって無為に”続く”事を君が望んでいるなんて 君は思っているのかい?
”続く”事だけを望むなら 其処に居なくても其れは叶う
君と君の邂逅が君の始まりだった
だから君は渇くんだ
そんな君を観て
何度殺意を覚えたか分かるかい?...
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私の恋はいつだって =悪癖() でしかなかったんだ
何処で出会ったかなんて覚えていない
君の苗字も知らない
君が私に送信した君の画像は
いつだって私の眼なんて見ていなかった
私が私を壊したあの日から
私は人の綻びを目敏く見つけるようになり
見つけては近づいて
どんな手を使っても壊してきた
それが私の恋で 私の悪癖だった
君の肌を見て 鎖骨を見て
どうやって濡らしてやろうか
そんな事ばかりを...
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あれは容易く開いてしまった偶発の扉
針に糸を通すよりも正確に
熱したお皿に触れた手を離すよりも速く
そのまま惹かれて そのまま繋がった
雨の中で凍えながら生い立ちを語り合ったね
初めて目を合わせた瞬間
初めて手を触れ合った瞬間
初めて聴いた 君の強い心音
アパートの屋上でビールを呑みながら
何度君に電話したことだろう
スクランブル交差点でコロコロ変化する君の姿が
いつまで経っても忘れられないん...
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思い出せないけど いつか読んだ本の一頁に 勝手に一頁を足して挟んだ
其れはいつの間にか 埃の中に沈めて 呪いの様に知らないふりをした
それなのに君が あたしの挟んだ一頁を持って登場するもんだから
きっとこれは夢 若しくはあらかじめ閉じられた幕の向こう側
それ以来 どうやって君を殺そうか とっても悩んだんだよ
あたしが捨て置いたあの娘を
君が擁護する姿がとても痛々しくて
あたしはつい君に権利を与...
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