Poetry
内からの嘆き声が聴こえます 外からの呻き声が聴こえます さようなら 今日私は毒薬で死にます 回る回る幻聴の中 何を信じればイイ? 踊る踊る幻覚の中 何を疑えばイイ? 君が其処に立っていて 誰かに手を差し伸べていたんだ 何処に誰に何に 安らぎを求めればイイ? 映画の主人公の様に泣き叫べば いつか誰かが抱き締めてくれるかい? もう望まない もう求めない さようなら 今日私は毒薬で死にます ...

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ひらり 貴方が口ずさんだ 調べをふと 思い出しました ふわり 貴方が佇んだ 香りをふと 思い出しました 月が不意に泣いた様な 貴方の横顔に触れて 浮ついた熱情に駆られた 貴方の芯部に抱かれました 垂れ桜が微笑んだ様な 貴方の背中を追い掛けて 無垢で寂しげな瞳に イケナイ夜伽を捧げました 最初から知っていました 今更の大粒の涙です 泣けば惨めだから忘れました 罪な私と罪な貴方の末路です は...

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月光を纏い 羽音を揺らす 刹那 泣くような 子守歌 瞬く命に縋る様に 焦がれる様に 間隙の邂逅は儚い 出逢いには定めの一つ 疑いは包容に放ちまた一つ 髪に 指先に ただ一つキスを 漆黒に溺れて アナタに溺れて いつかは儚く散りゆく蝶に成る 去り行く前にもう一度 ドアを閉じる前にもう一度 口唇に 首筋に もう一度キスを 私が夜から帰ってきたら まだ居るかぃ? 野暮な質問は止しておきます ...

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嘘を重ねる毎に 愛を重ねる毎に 海に還れたらと 祈る 途切れぬ風雨に 途切れぬ細波に 風に成れたらと 祈る 喜びを知る蒼空を仰ぎ 哀しみを湛える海を見 自身の存在を確かめる 風が 波が 雲が 教えてくれる 君は其処に居るのだと 髪に 指に 胸に 触れては確実 君が此処に居るのだと 詩人の意思は悟られる事は無く 今宵も月を待つ 目を閉じて 舌で探ったのは孤独の在処 2009/11/0...

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散り急ぐは両刃の定 陽向に咲くは情愛の破片 飛べやしないと知って 今宵眠れずに聖痕を残す 取り繕うは信者の定 舞い乱れるは愛欲の欠片 監獄に眠りは無く 早朝の陽光を憎む 壊れた心の行方は排水溝へ 汚れた血と共に流れゆく 瞬間を思い出にして 虚ろに移ろう世を憂う 歪みを打ち砕き後ろへ進む 自堕落になって夢を喰い散らかす 錠剤に想いを馳せて 毒を飲み干す 敗北者を安易に笑え 2009/1...

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携えてはその情動に従え 失うものが多過ぎるなんて云うなよ 日が君を照らさなくても 私が君を照らしてやるさ 君は君を失わない それが君を形成してるんだから 何を失い 何を得て 何を見捨て 何を救う それは君の細胞に潜んでいるのさ 焦る必要なんて何処にも無い 君は既に始まってる この命もいずれは消える この星もいずれは終わる 言葉の渦に呑まれてるんじゃない 君は既に始まってる 愛が君を傷...

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出会いは幽玄の欠片 想いは硝子の破片 それもこれも嘘だったのかしら 一つ一つと刻を重ねて 幾度と躰を重ねて 私の涙を舐め取ったアナタ 雨に塗れても 毎日アナタを待っていたわ そをな私でも 時間を忘れて待っていたわ 憂いを帯びた蒼空の青に アナタの笑顔が見えたような そんな気がしたの 虚空を仰いでは 探していた人に出逢えたのは 私だけの思い違いかな 元々が一つの魂だった アナタを待っていた...

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