Poetry |うろ覚えの爪の味
はにかみ方を覚えたのは いつの頃だっただろう
血の味の方を先に覚えたのは ボクの歪みだったのかな
憶える事よりも思い出す事ばかりに夢中だったあの頃
ボク達は違和感も無く 毎日を喰らい続けていたね
生きる事に違和感を持たず
寝食と 悦楽と 痛みに興じていた
やがて其れがキミの指を砕き
キミの朱がボクの黒を幾つかの色に分離させた
本当は囚われないで居て欲しかった
本当は知らないで居て欲しかった
ボ...