Poetry
作り笑いを繰り返しては 生まれ変わりを待っていた 羊飼いの少年と化しては 暗闇と安らぎを欲していた 心音が停止する事を 平行線の向こうに望んでは 破けた心の隙間の 在るべき意味を失っていた 荒んでしまった夜に 消えゆくは下弦の月 蒼空を仰いでは無限の祈りを 薄弱の球根 目覚めはいつも諧謔 夜空に埋もれては有限の灯火を 誘発する情炎 朝焼けはいつも閑寂 雨上がりの初夏 君を抱いて眠った汗ば...

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君の見上げた蒼空が 何処までも続くように 私はいつまでも祈り続ける 人は哀しいモノだと 嘆く声が途切れるように 人は嬉しいモノだと いつかは言えるように 優しさは弱さなんだって 弱さは強さなんだって いつかの私は言ったよね 求めて止まないモノは 真実なんかじゃなく 事実なんかでもなく ただ一つ差し伸べられる手だと 気づいた時は 手遅れなんかでもなくて これからなんだって 嬉しい顔を浮かべて...

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総ての痛みの天使達へ 水面に映る波紋の様に その笑顔が失われぬように 不器用にでも笑えた 最期に携えた痛みの焔のように いつか幸せだったと 伝えて…笑って 刻に翻弄されて流れゆく風の中で 君は一つの華だったと 慌ただしく幽玄を彩る街の風も 君を咲き誇る糧だったと いつだって君を見ているよ いつだって君を感じているよ 別々の出口が真実だとしても 同じ幸せと同じ痛みを 忘れないように 携え...

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泣いて 枯れて 揺れて 焦がれて 貴女の手が頬に触れた ただそれだけで赤らんだ ゆっくりと撫でてくれた もう私はこれで良いよ 放さない 離れない あのね 好きさ 言葉は有限の貴女に 想いは無限の彼方に キスをお願い 抱き締めて また泣き顔で喘いで魅せて 抱いて 燃えて 勘違いに 意を与えて 致死量の果実は 甘くてほろ苦い もう抜け出せなくて 貴女は嘆きの堕天使 くだらない戯言はもう要ら...

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うやむやに託された希望 これ見よがしに掲げた勲章 そんなモノが必要かい? 死にゆく僕等のレクイエム 携えたはちっぽけな灯火 孤高を辛辣に貫けば・・・ 現実は真実か? 否、其れは君の中に在る 孤高は偽善か? 否、其れも君の手の中に 始まりが在るなら 終わりも在るのだろう 其処に自身を貫くなら 風が優しく頬を撫でる 君が其処に立つ理由は 私が此処に立つ理由となり いつかは夢見た桃源郷 風だけが...

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孤独は鬱屈を越えた 一つ 歪んだ鏡の中 闇は光すら蹂躙する 二つ 膨らんだ夢幻 さんざめく夜空草花 三つ 孤児のお伽噺 生まれ落ちては嘆く 四つ 世迷い憂い事 慰めより痛みを欲す 五つ 意味を失う形 奪われ絶落する心音 六つ 骸と成るまで シンクロしては空前 七つ 嘆きの失楽園 病魔の囀り深夜の宴 八つ 約束は捨て詞 九つ 孤独は耽美に色づいた 十で 刻の終わりの鐘が鳴る 20...

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貴女に触れた指が 口唇が 舌が 未だに感触を忘れない 距離を詰めて 抱き締めた温もり またねって言って そうして帰って行った 募る想いに 貴女の涙の理由が被さり 私を酷く傷つける 刹那 崩れゆく視界 貴女が見えて 貴女が見えなくなり 私は何処へ行こうか どうかしているね 貴女の発した声が 言葉が 風が 未だに私に纏わりつく 泣かないで 触れる度に痛む 涙は拭うから 貴女の明日には私が居る...

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