振り向かずに去ってゆく
その姿が何より好き
ただそれだけのフェチシズム
無言にならないで
涙を流さないで
ただ抱かせて
浮気はしないで
過去を話さないで
ただ抱かせて
揺るぎない欠片を救って
愛してなんて言わない
探してなんて言わない
ただ抱かせて
暖かく束縛して
涼しげに去って
ただ抱かせて
矛盾を嘆かないで嘘だけをつき続けて
声を聞いただけで
指に触れただけで
ただ絶頂へ
満た...
Poetry |叶わぬ願い
懐郷の調べに覚えた
あれはいつの事だったの
抱かれた温もり
ゆっくりと忘れていって
口づけの香り
ゆっくりと無くしていって
其れにすら慣れて
絡んだ絲は脆く崩れ落ちた
君に何を伝えれば
善いのか分からない
口癖を伝えようか
「私達、幸せ?」
ホントはね 分かっていた
私が君の何なのか確かめるのが
ただ 怖かっただけ
今になって振り返れば
傷つけ合い その度に慰めあって
いつか終わると分...
Poetry |幼かった恋に
暖かかった街に一つ
冷たい風が舞い込んだ
君と歩いた街路樹に
そっと思い出を馳せた
君の特別に成りたくて
君が好きで それだけで
突然の雨で濡れた二人を
包み込んだタオルみたいに
いつか成れるかな
涙の理由なら幾らでも
笑顔の理由が分からない
受話器越しに君 涙
いつもの事だと流す 私
君の唯一に成りたくて
君が好きで それだけで
抱き締め合うだけで
救われた二人の物語
いつかは叶え...
Poetry |溺愛の心音
黄昏にうなだれて
二足歩行を恨みました
諧謔にさすらって
自害の真似を繰り返しました
辛辣に真実を貫けば
其処に見えるは忘却の庭か
狡猾に孤独を貫けば
あれに見えたは絶落の園か
嗚呼 嗚呼
君を腕に抱き
ただ ただ
欲望よりは絶対の愛を
咆哮を携えて
どしゃ降りの雨の中
庭園を踊り狂う君が居た
――その横顔の視線をくぐって――
白煙に曝された不条理な嘘より
この溺愛
修羅阿修羅に輪廻を巡...
Poetry |知らずの焔
君無しでは もう
生きてゆく事すら難しく
眩しく晴れた 蒼空
君の胸を想い躰を委ねた
夜明けを共にする事の
許されない二人だから
せめて今だけは
まるで加害者の様な
罪滅ぼしの為の涙が
余りにも愛おしい
指折り数えた今日
君への口づけが哀しくて
これ以上無いくらい抱き締めた
指折り数える明日明後日
泣きながら応えてくれた口づけが
いつまでも いつまでも
同じ球根の様に
寄り添って眠りたく...
Poetry |包容の夜
君の涙が流れる刻
星はゆっくりと燃えていて
私の愛を隠してくれない
月の涙が流れる刻
君の慟哭が私に伝い
私の愛を抑えてくれない
自らで縛った
拘束衣姿の君
余りに白く私を照らす
私はペンを取り
君を書き綴る
ただ 其れしか出来なくて
風がただ涼しくて
柔らかな香りを誘い込む
追憶の彼方から呼び起こされた
君を夢で抱き締めた
想いを合わせて
指を合わせて
君の雫の理由を知る
旅路の果て...
Poetry |願い
ただ寄り添う
そんな日々を夢見てたの
アナタがくれたのは
緩やかに燃ゆる午後
ねぇそれでも
アナタの笑顔だけ そう
願わずに居られない
無垢な私が居るの
待っていた 時間の
長さは忘れても
今でも待っているの
でもアナタの傍に
佇んでいるのは
此処に居る私じゃなく
誰かだって事
真実も現実も
総て要らないから
ただアナタの
笑顔の傍に居させて
叶わないから
せめて夢で抱いていて
ア...







