Poetry |包容の夜

この記事は一年以上前の記事です。

君の涙が流れる刻
星はゆっくりと燃えていて
私の愛を隠してくれない

月の涙が流れる刻
君の慟哭が私に伝い
私の愛を抑えてくれない

自らで縛った
拘束衣姿の君
余りに白く私を照らす

私はペンを取り
君を書き綴る
ただ 其れしか出来なくて

風がただ涼しくて
柔らかな香りを誘い込む
追憶の彼方から呼び起こされた
君を夢で抱き締めた

想いを合わせて
指を合わせて
君の雫の理由を知る

旅路の果てに叶えた
巧妙な嘘よりも
辛辣な君の真実を 愛する

あまつ彼方に集めた
絶対の調べよりも
不安定な君の慟哭を 愛する

僅かな光がまだ輝くのなら
君の胸にこそ 灯そう
夏の吐息より冬の息吹より
君の鼓動こそ 愛そう

愛が私を 愛が君を
優しく包み
君に笑みを灯さん事を・・・

2009/10/03 Written by漣 風華

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