Poetry
あの時アナタの視線に気づいていたら 喧騒が支配するベガスの夜に いつかの儚げなブロンド 鬱蒼とした森の中の協会で 何かを祈り続けるアナタが居た その翡翠の様な瞳に 私の影は映って居ますか? 私ならそっと優しく詠えるよ 淋しさが蔓延るベガスの朝に 生きていく意味を問うた 乱れ咲くサクラの下で 蒼空高く祈り続けるアナタが居る その指先にすら垣間見える 崇高な魂に触れられますか? 私なら...

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ねぇ静かに髪をといで ゆっくりと口づけた それだけの気紛れに あたしは惚れたんだよ 貴方は誰かの男だって 知ってたわ 貴方の隣りは私じゃないって 知ってたの 駅で待ち合わせしたの 貴方との一つ一つの約束が あたしの生きる希望だったの ねぇ受話器の向こうの 静かな寝息に うっとりと 聴き入っていたのよ、あたし 貴方が何処かに行くのが 怖かったわ 貴方が私を忘れるのが 怖かったの 貴方が...

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アナタがアタシに付けた烙印は 未だ消えずに残っているかしら? アタシがアナタに付けたキズは 未だ消えずに残っているかしら? 銀のプレートに刻み込んだ 二人の共通する想い 異端者に成りたかったアタシ 一般人で居たかったアナタ 異端から脱け出せない二人 そろそろ潮時? そんな筈無いわ アナタは脱け出せない アタシは脱け出さない 烙印は消えない その包帯、お似合いよ ねぇ…首輪してよ… ...

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過去を共に過ぎた 君を私は憎むよ これ以上無いくらい憎んで いつか君を殺してやるんだ 求めるなんて知らないよ 爪と牙を尖らせたのは君 知力の限りを尽くして 殺し合おう きっと漸く笑えるよ きっと漸く哭けるよ きっと漸く逝けるよ タイミングを逃すなよ 其れまでは 昼行灯...

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真白な壁に隠された 真黒な罠に魅了される 汚れの無い欲情 即ち空前の絶美 永続する幻覚 偽りという優しさ 落涙は朝日すらも沈めた 果てを巡る星宿 君を追いかけて死んだ夜空 街路樹には雲が口づけをする 求めて傷口を引き裂いた そんな君は賭けを知らない 閉じる 熱い…まぶた 歪む 紅い…モザイク 瞳 心…焼ける 君 私の…焔 落下 時計仕掛けの口づけ...

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連鎖する…魂 ごめんね 今までありがとう そして、ごめんね 私はあそこへ往く もう一度触れてみる 君の病気 私の病気 奇人と唄われて 全身を硬直させて…震える 何に怯えてるのか… 分かってるけれど… どうしようもない… 狂気…正気…狂気…狂気…狂気…正気 紅い黒…黒い紅… 鎮魂と…再生… 血と…炎… 痛みを鎮める 汚れた魂 ...

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君は何処へ行ったの? 君は何処へ行くの? 無謀な旅に出たんだね。 たった独りで。 「どうにかなるさ。」と言った、あの頃の自分に言い聞かせる様な口癖は今はもう口にできない。 僕は何処に居るの? 僕は何処から来たの? 流れ香る風になれなくて、 重い躰引きずってたね。 哀しい程遠い君の後ろ姿、 もう追いかける事はしないけど、 想い続ける事くらいは許されるだろう? 「どうしてくれるの?」 「どうにも...

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