Poetry
夢の花に咲いた貴方の輪郭 愛おしくて 狂おしくて 何日でも撫で続けたわ 茨が行き場を失って お友達を食べてしまったの 妖精が誠を見つけて お友達を殺してしまったの 全て見ていたわ 鏡の向こうの貴方 愛おしくて 狂おしくて 秒針が貴方を 絶え間なく傷つけるように 貴方の全てが 私の庭を蹂躙する 貴方に愛された日 貴方の血液を受け入れた日 私の血液を棄てられた日 つまりは私が罪人 氷づけの貴...

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何故こんなにも切ないのですか 繰り返し尋ねたのは きっと怖くて仕方無かったから 舞い降りて溶けてゆく 白い花弁の様に 儚い貴女を想ってました 溢れる慕情の行き場さえ 苦痛の海を忘れて ただ貴女に向けていました 傷つけ合っては慰め合って 互いに触れる度に 痛みを恐れる様になっていました それでも会えない夜は 焦がれて焦がれて 刻が経つのが永く感じました しんしんと 吐息を重ねて ゆらりゆら...

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君の揺り籠で眠りたい きっと定めなんだね 遠くを見つめ 私を通り越して ずぅっと遠くを… 君の微笑みが 白い潤いを帯びて 優しい眠りを覚える きっと祈りなんだね 君を見つめ ただうたかたに 永久に君を… 川面のせせらぎ 舞う粉雪がしんしんと 赤く火照った頬を濡らす 君の揺り籠で眠りたい これが想いなんだね 居場所を失って 名前すらも失って それでも眠りたい ただ…君の頬に気づか...

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君が伝えたいと思うなら 叫べばいい 拳を思い切り突き上げて 叫べばいい 煙草と携帯と財布を準備したなら 青空の下へ駆け出せ どうせなら仲間も誘って 虚空を仰ぎ見るといい Because you are the sunshine. 何かの約束が必要だったか? 何かの希望が必要なのかい? それは自分の心に既に在るはずさ Get your soulful sound. 携えた痛みが泣き出す刻も...

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異色の現界に おぼろげに在るのは 猥雑な愚かさの塊 無知蒙昧で ガラクタ遊びが好きな 背徳の酪者 "誰かに知らしめたくて 屋上から脅してみたんだ" 三日月の切っ先の様な 素顔の君を捜しては 変わってしまった景色に 視界を奪われる 排水溝のゴミ 必要なモノは何 加速する静寂の闇 共犯者の証言 詐欺師の真実 致死量の果実 "笑っていたよ…みんな そこから踏み出せば 不意に…" 星の呼吸が聴...

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私の脱ぎ捨てた靴を 整理するその手を 一人で黙々と 料理するその手を じっくりと眺めてみたよ 涙が溢れて 崩れ落ちてきました 思い出したよ いつかの砂時計 何処かで狂った歯車が 此ぞ誠と言わんが様で 君と私を惹き合わせた 私の中に溜まった 絶落の鬱屈を 私の中から吹き出した 破滅の衝動を 君は麦わら帽子を脱ぐ様に いともたやすく吹き払ったんだ 今度は私の番 君の背中を預けてくれない...

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追憶の彼方に 太陽の浮かばぬ街で 金属音を鳴り響かせる 滅亡の刻は近い 悠久の地の果てへ 届かぬ風船を放つ 祭壇に飾った調べ 手探りで見極めた 真実という名の諧謔 覚醒する暗闇 我等は倒錯した コッペリアの宴 舞い踊り墜落 月明かりに泡沫の アナタを詠う幸福 狡猾な程に仕組まれた甘い吐息 2009/09/12 Written by漣 風華...

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