Poetry
魂の焔 暁光の真実 泡沫の邂逅 いずれ去り行くは定め 悠久の彼方 例え夢幻だとしても 携えた灯火 一人から始まった 二人で始めた 虚ろな極彩色の世界 色映えて 無常の虚空に委ねた 祈りの咆哮 此の華を愛した様に 希望を愛した 物憂いては嘆くのなら そこに意は在るか 蒼空高くへいざ行かん 君の手は離さない しんしんと降る雪道を 踏みしめて 枯れ果てぬ境界の支配 出逢いは必然と 散ら...

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携えたその背中 より哀しく より美しく 手を繋いで歩こう 何よりも語りたかった言の葉は 此処には無いんだ 漆黒に映える誘蛾灯 君の道端には彼岸花 その闇はいずれ光となる 過ちすらも愛して 声を待ち続けて 迷子になりそうな 君の傷すらも覚えた 何よりも伝えたかった言の葉は 何処にも無かった 行く手を阻む蜃気楼 綿毛の様に淡雲の様に その傷はいずれ証となる ほどけかけた手を繋ぎ直して ...

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白煙に踊らされた 寝付けない夜 ただずっとアナタを 待っていたの アレから幾つかの 夜を数えて 本当の家に帰る アナタを見送る早朝 嫌だと言えば良かったかしら そんな女じゃないもの バーボンに慰められ 頬を紅くして 呆れた様なアナタの 顔を思い浮かべるわ テーブルに置かれた 涙のコインの数を 数えては眠る アナタが居ない早朝 帰ってきてと泣けば良かったかしら そんな女じゃないもの 一緒...

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君が失った言葉は何だったかな ありがとう? おめでとう? 君が得た言葉は何だったかな さようなら? ごめんなさい? 呟きを垂れ流すのでなくて まどろみにうずくまるのでなくて 一緒に居たら温かいだろ 暗い部屋に閉じこもって 何かを始めたくて 街の寝息にそっと 聞き耳をたててみた 心の泉に 矛盾の色を塗ってみたところで 何が変わるというの? 君の眼に 秘められた哀しさにあてられて 何が詠える...

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木漏れ日が差し込む 夏の夕暮れ 君は恋してしまう 愛してしまう 飢えた孤独で 目が霞む 君は崩れてしまう 壊れてしまう 機械仕掛けで 世界の終わりを夢見る 去り行く道 総てを棄てても 君を掴みたい 脱ぎ捨てた服に 君の残り香 総てをノンフィクションに 「夢みたいだね」って 笑い合った最期の日 2009/09/18 Written by漣 風華...

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夜毎思い出す戦慄 あの日から途絶えた君の狂気 奏でたメロディーに 私は魂を賭けて惚れたんだ 夜毎思い出す旋律 あの日から止まない君の愛憎 憐れにも大地は自転を止めない 狡猾に下った審判に 君の涙を見たよ 境界線上に立ち竦み 逝く場を失った 飛べない天使 刃を自らに突き刺した もう会えないんだね 愛し続ける事くらいは 許されるだろうか 2009/09/18 Written by漣 風...

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少しずつ風が水を失い始める 見上げた空の色が青みを増す 彼岸花がその色を咲かせる季節 君は何処に居ますか 君は何を見ていますか あの日二人で見た月の約束を 今でも覚えているよ 星達が流れて 悠久の刻を刻む様に 優しく優しく 君を思い出した 君はまだ歌っていますか 君はまだ笑っていますか 二人の空は絶え間なく広く 儚い命すら抱き締める 流れ零れる涙 ほんの一時の幻で 暖かく暖かく 君を抱...

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