Estampie for the dream

この記事は一年以上前の記事です。

君にあげられるものなんて何一つも無い

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叶えたくて願ったモノが的外れだったなんて ありふれた話で僕の問いを逸らすなよ
「白い紙に沢山の・・それはそれは沢山の塗料を使って絵を描いていたら、真っ黒になっちゃった・・もう元にはどうやったって戻せないよ・・。」
「その紙を裏返せばいいじゃない。」

詩の中に隠された真意なんて 端から無いんだ
詩人にとっては ただありのままを日記のように書いただけなんだから

「それは必ずしも悪ではないよな」
「絶対の軸なんて不同なものだけれど、相対的には・・」
「だからその相対的に見て、それは必ずしも悪ではないんだよ。この話が必ずしも善ではないようにな。」

語り部は「話す事なんて、もう無い。」と言った
それは話しても無駄だと分かったからだ

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ところでさ、何でここに居るのかなぁ?
在るものは無くて 無いものは在るんだとしたら
ここに居ることはどこにも居ない事で どこかには居るって事にもなるよね
なんでここなんだろう

理由が欲しいなら作ればいい
原因が欲しいなら作ればいい
探そうとしているものは ずっと君の手の中にあるんだ

だから・・・君にあげられるものなんて何一つも無い

欲しいものなんて何一つ無かったのに 君が現れてからというもの 欲しいものだらけの世界になった
だからこんな私には・・・君にあげられるものなんて何一つも無いんだ

例えば秋の枯れ葉が人の顔みたいになって笑ってみたり
夏の海での別れに涙してみたり
春の出会いにときめいたり
冬の炬燵で寝てしまって風邪をひいたり

例えばそんな風に 風呂上がりにふと香る親の匂いのように繋がっていく世界の中で
どこかに居る君が生きて・・生きているのならそれでいい

君にあげられるものなんて何一つも無いけれど
少しでも君の笑顔が沢山増えるように 祈っていたりするんだ

“Estampie for the dream” への2件のフィードバック

  1. ドドコ より:

    ええねこれ。私好きだ。
    いつもみたいにつらい思いを伴わなくて素直に好きって思えるわw
    みんな成長してくんだねー。

    • Mitsuo Nakaya より:

      君に気に入ってもらえたなら嬉しい。
      誰かに好きって思われる詩を書けた事が嬉しい。
      ありのままをもっと素直に言葉にしていきたい。

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