Diamonds
この記事は一年以上前の記事です。
歯車は止まらない
だからズレた歯車は元に戻すより、いっその事一周分ズラす方が早い
でも一周してきた歯車と元の歯車が一緒とは限らない
病に伏せ、天井を眺めた
住んでる場所の天井を眺めるなんて、一体何年ぶりだろう
木目の共通点を探しては重なる順番とか、板の厚さや木の大きさを想像したりしてたっけ
そもそも歯車はズレたんじゃなくて、元に戻っただけだったりもする
視覚的に意識が縮小される感覚
自己のサイズが小さくなるわけではなく 後ろに下がって見るわけでもない
その場に居て そのまま粒子としての感覚へ変遷する
その瞬間にだけ 私の穏やかな人生の中で唯一安堵する時が存在する
摩擦抵抗を考慮しなければ 全ての歯車の仕事量は変わらない
一定の範囲内だけしか見えないから ”損失”なんて言葉を浮かべてしまうんだ
それは零れ落ちたのか 吸い上げられたのか いずれにせよ別の場所へ移動しただけの話で
何かが無くなる事なんて無いと思えばいいんだよ | -SPIRAL OF ZERO- なんて不毛な話だから
歯車は止まらない
だけど動いているのは歯車じゃなくて 歯車を内包した装置なんだ
その装置の中には大小様々 色とりどりの歯車が入っていて
一つ抜け落ちたとしても 装置の機能は損なわれない そんな歯車も沢山入っている
回転方向から垂直方向に抜けて飛び出した歯車は 何処へ行くと思う?
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