Poetry |執愛

この記事は一年以上前の記事です。

空の香り 溶けゆく雲
それすらも見えなくなって
貴方が
 ただ貴方が欲しかったの

恋に焦がれて墜落
慕情はいつしか執愛へと

あの日
貴方の紡ぎ出した
言の葉に私は救われました
貴方の自然なままの
笑顔に私は救われました

貴方の好きなご飯
今日も作って待っていました
日が沈む頃
駅のホームで貴方を待っていました

交わした口づけも
重ねた体温も
忘れられず
貴方から誘発した必要悪

狂おしいほどに
火照る躰
手に入らない夜ほど
燃え上がり

貴方は知らないでしょうけど
私は本気でした
本気で貴方を愛していました

2009/09/16 Written by漣 風華

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