Poetry |もう止まってしまった君へ
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総てを形容し得る君
生業は果てしなく遠く
祇園の鐘の鳴り響く頃
雪の華と散っていった
格好の餌と成りて
骸の屍と化すのか
いずれは灰と成り
土へ海へと帰す
行方の知り得た運命ならば
生ける悦びをその右手に
生ける哀しみをその左手に
痛みを重ねた真っ黒な瞳に
邂逅の幸福を哀しみを
離別の定めを糧を
薄弱の手を握り締め
それがどんなにか容易く
崩れ去るべき幸福だったか
もう言葉を発する事は無い
その口唇に
もう灯火を灯す事は無い
その眼に
ゆっくりと涙が零れて落ちた
2009/10/01 Written by漣 風華
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