Poetry |浄

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もう 良いよ
十分 苦しんだろう
もう 良いんだよ
楽になって良いんだよ

ゆっくり目を閉じて
深く お休み

涙が枯れ果てる事など無いと知り
時のベクトルの意味を知り
震える躰を両手で縛り付け
悶え苦しんだ夜が明ける

夜風に揺れていた花も
いつかは枯れると知り
しつこい鬱屈にただただ疲れ果て
いずれは上がる雨が
頬の涙を洗い流してくれた

あの慈愛が総ての始まりで
終わりでもあった

喩えエゴであっても
降りしきる雨にただただ濡れていた

もう 良いよ
十分 疲れたろう
ここに 来いよ
共に 眠ろう

浅く深く共有しよう
君は夜空に浮かんだ一夏の花火

2009/09/29 Written by漣 風華

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