Poetry |そのレンズの奥に私は居ない
この記事は一年以上前の記事です。
私の恋はいつだって =悪癖() でしかなかったんだ
何処で出会ったかなんて覚えていない
君の苗字も知らない
君が私に送信した君の画像は
いつだって私の眼なんて見ていなかった
私が私を壊したあの日から
私は人の綻びを目敏く見つけるようになり
見つけては近づいて
どんな手を使っても壊してきた
それが私の恋で 私の悪癖だった
君の肌を見て 鎖骨を見て
どうやって濡らしてやろうか
そんな事ばかりを考えていた
そうやって壊れた女が私を殺してくれるのを待っていた
それなのに 君は壊れなかった
正確に云うと 私で壊れたわけではなかった
私の望む壊れ方はしなかった
私は君に敗けたんだろうね
確かにあの中の君たちは私を見ていなかった
分かっていても近づいてしまったんだ
君よりも先に私が君の事を好きになっていた事実も
分かっていたから
今でも壊したいと衝動が疼くんだ
壊した先にある抱擁の揺り篭を 今でも望んでいるから
これ、今も?
返事はメールでもいいよ(笑)
いや、今は多分違う。
あの頃の自分を今へ繋げて作品にしたんだ。