Poetry | No more, no less.
この記事は一年以上前の記事です。
その小さくて柔らかい手の平に握りしめた其れは正しい
キミが其れを正しいと云う限り 其れは正しいんだ
逆の事ばかりを云うアタシの 此れも正しい
アタシが此れを正しいと云うんだから 此れは正しいんだ
評価とか 価値とか 意味とか 比べるもんじゃない
時間とか 命とか ココロとか 並べるもんじゃない
怯えたり 悲しんだり 其れが正解で
悦んだり 笑い転げたり 其れも正解だ
いつになったら匣に詰める作業を終えるの?
その足は匣を運ぶ力を持ってるだろう
その手は匣を開ける力を持ってるだろう
閉じた輪廻をそのままにしておけるようには キミはできていない
匣が重くなって運べなくなる前に
匣の底が抜けて詰めてきた奇妙な何かに溺れてしまう前に
正気を保っていられるうちに
一度 キミを覚えてみよう
なんてことはない キミはキミ一人分の一つだ
要らないモノばかり詰め込んできた匣を何よりも大事に抱え続けてる
怠惰で 貪欲で 傲慢で 素敵なキミが一つ
誰でもない キミ キミが一つ
鍵の無い匣の中に入ってるのは キミの何よりも大切なワガママなんだよ
キミが捨ててきたモノは キミが一番大切にしてるものなんだ
だからキミはその匣を捨てることが出来ないんだ
もういいんだ もういいんだよ
その匣を開けてご覧
中にはキミのカタチをしたコップが一つ その中には虹色の液体が入っている
それを 飲んでご覧
こぼしちゃ勿体無いから 一滴残さずにね
そう その顔が見たかったんだ
貴女がそうやって強い意思を携えて複雑な表情をするのを待ってたんだ
もう貴女は大丈夫だよ
うん うん。 え? 此れ?
あぁ、うん 私のは一気に飲み干せない量だったから 何回かに分けて飲んでるんだ
え? 違うって? こっちの匣?
あ〜・・うん。。 これは飲んでる途中で吐き出しちゃったモノを入れてるんだ
大丈夫 貴女が次の一曲を歌い終える頃には全部飲み干しちゃうから
先に進んでいきなよ
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