Poetry |眠りの底に
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遠ざかる影も虚ろに
君の手をそっと 振り解いた
飛び交う言葉の刃が
首をかすめて手厚い抱擁を捧げる
受け取った杯に指先が凛と鳴った
あれは晴れた日だったね
一寸先は鬼門
消えゆく声すら切ないのは
君の居た空気が今は寒いから
誰の隣りで笑ってるのかな
君の居る空気が優しく在りますように
星が緩やかに終わる刻
魂が揺り籠から解き放たれる刻
全ての失望が希望へと帰還する刻
神話は大地へと降り注ぎ
愛の痛みが全ての命を奪う
それは所謂幸福の始まりであった
「ありがとう」と言った涙が
「おやすみ」と言った微笑が
意味をこの手に包み込んだから
君の眠りがせめてもの安らぎで在りますように
2009/12/25 Written by漣 風華
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