Poetry |夕闇

この記事は一年以上前の記事です。

盛況過ぎて
やんわりと羽根を下ろす刻

語り部達が静かに
酒宴に集まる刻

風の香に君想い
星の下雲に優しさ
月が紅潮する淡さ
選んだ夜道

恋人達が求め合う
過ちを飼い慣らして

見えなくなってゆく公園で二人
手を繋いで確かめ合った
誰に何を伝える為に生きてゆくのか
欠落した安堵を与え合った

弱さが安らぎを
曲がり雲揺らした刻

吟遊詩人達が路地で
白い息隠して眠る刻

時計遊び
寂しさに溺れる
体温だけが赦された
溢れ出した願い

触れ合った瞬間
ざわめきだした亀裂

誰にも見えない部屋で二人
見つめて眠りに就いた
信じてゆく為に犠牲にするモノ
知らないままの二人で

何も無くても笑い合える
忘れない事を忘れた人間
突き詰めればたわいもない
朝闇に君が欲しいだけ

数多の邂逅を見抜いて
君だけを君だけを
私の時間に埋め込む

Past Day

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください