Poetry |三つ目の雫
この記事は一年以上前の記事です。
いつかは跡形もなく消えてしまうこの道を
僕は信念も概念も無く それでも歩いていた
歩道橋の下から始まったストーリーは
黄色いシグナルだと 思っていた
居を変え 人を変え
それでも埋まらない何かを
真っ黒なもので埋めていたんだ
まるでパズルのピースを埋めるように
走ってタクシーに乗り込み
君が俯いたまま発車するのを見ていた
電話の向こうの聞こえない声を知った時
ようやく知ったんだ 償えない悪癖
人に罪悪感を抱かせることを望んでいた
その為の非情な手段ばかりを選んでいた
君の紅涙が空高く積み上げた石を
ゆっくりと溶かしたんだ
最後の雫が地面に到達した時
君は黙って姿を消した
もうすぐ夏がくるね
あの日と同じ 胸騒ぎがするんだ
“おやすみ”さえ言えなかった二人だけど
今度会えたら
“おはよう”から始めてみないか?







