Poetry |わずらい

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グラスの水を零したのは
私だったかしら

二人の部屋に貼られた
黄色いテープを思い出す

覚えたての痛みに溺れる
無常の闇に堕ちてゆく

私を奪った貴方を
私を愛した貴方を
私を堕とした貴方を忘れたの

ごめんなさい
サヨナラさえ言えないままに
私は消えます

白煙に抱かれて
ただただ溺れて

ごめんなさい
薄弱の私は貴方さえ救えない
故に私は消えます

テキーラを一気に飲み干して
甘美な錠剤に見とれて

この答えは嘘だと笑って
溢れ止まらぬ涙を教えて

数えた朝も
誘発された衝動も

ごめんなさい
唯一の貴方さえ私を救えない
故に私は・・・

2009/09/24 Written by漣 風華

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