Poetry |12月の夜

この記事は一年以上前の記事です。

淀んだ人ごみの中で
携えた答えだけを手に
君を、そう、君を見つけたよ

耐えて滲んだ街並みに
引き裂かれた劣情を無くす
絶えて掲げた勲章すら
シャボン玉の様にはじけた

浮き世を嘲笑っては
孤独を噛み締めて泣く少女
何処へ行くのか
何を見るのか教えてくれ

まほろばを目指して歩む
時間は無常を湛える
初雪が頬を濡らし
幾千の心の在処を数える

あの星が空を飾る頃
君に似合う花を持って帰るよ
そうしたら二人で
一緒に、そう、一緒に暮らそう

2009/12/03 Written by漣 風華

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