Poetry |疾泪

この記事は一年以上前の記事です。

静か過ぎる夢ね
指先の震えが紅涙として証となる
何も無くてどうしようもない君だから
震えそうなほど好きなのよ

歌を歌えば 少しでも声が届く気がして
君の指を思い出しては爪を噛む
抑えきれない衝動のような
発作が愛おしくて 何度も君を夢で犯すの

知らない目が私の海の深さを見定めようとしている
知らない鼻が私の願望を殺す為に付き纏う
知らない口が私の嘘の嘘の嘘を責めたてる
知ってる手は毎日私の頬を叩き続ける

知ってる事は知らない事ばかり
知らない事は知ってる事ばかり
閉じた輪廻の中で廻り続けるの
君もそんな輪廻の中に居るんだね

ここは光に満ちているのよ
だから影が見えるでしょう
手を繋いで踊った月の下
語り合った崩壊への序曲

君の零れた唾液を掬って飲んだ
憂うべき世界は未だ微笑を浮かべてる
吐き出せない痛みを飲んで/呑んで
真実しか口にしない君はずっと独りで居る

怖いのです/与えられる事が
苦しいのです/憶えられる事が
だからお願いがあるの
君の中の私を/私を/殺して

知ってる事は知らない事ばかり
知らない事は知ってる事ばかり
それでも何も知らない君が
震えそうなほど好きなのよ

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