Poetry | 紡ぎ出す刻

この記事は一年以上前の記事です。

淋しい…

降りしきる雨の中
少しずつ体温も下がってゆく
ショーウィンドウで
自分を確認する君

約束…

契るのは貴女で
破るのはいつも私
携帯の向こうの
泣き声が懐かしくなった二人

口唇…

奪うように始まり
やがて忘れたように触れる
二つのぬくもりはやがて
日常に飲み込まれて

愛しい…

凍てついた合鍵を溶かすように
戻らない時計より今を生きる
夢見がちな二人だから
携えてゆこう 二人で

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