Sandglass
この記事は一年以上前の記事です。
部屋の隅に蹲り 目を強く閉じて 両手で耳を塞いで ガタガタと震えている
何に怯えているのか分からないけれど ただ怖くて 震えてる
決して逆に置き直される事の無い 落ち続ける砂時計
心から零れ落ちていくものが何なのか それすらも分からない
終わって欲しいとも 終わらないで欲しいとも 思ってしまって・・・動けない
そして ほら 誰も来ない
空中を溺れた小鳥達が 地上を飢えた蟲達が 踊り狂う 奪い狂う
プログラムされた通りに 世界は回り
始まりは終わりへ 終わりは始まりへ 焦っている
何かを差し出せば 何かを忘れられたかな
何かを重ねれば 何かを見つけられたかな
ゆるりゆるりと浄化は進む そして 汚染も進む
呼吸を忘れるには どうすればいい?
目眩が 耳鳴りが 動悸が 止まらない
どこまで走ってもついてくる 影がどうしても許せない
鼓動を止めるには どうすればいい?
ごめんよ 遅くなってしまったね。
どうしたんだよ~こんなに暗い部屋にして・・寒かったろう?
あったかい紅茶飲むかい?それともコーンスープにするかい?
ダメだよ!ちゃんとあったかいもの飲まなきゃ!
カーテン開けるよ?
ほら、もう朝だよ!日差しが眩しいねぇ。
朝ご飯、作ってきたから一緒に食べよう?
え?だって一緒の方が楽しいじゃん^^
なんでそんなにお節介なんだって言われても・・だって私もちょっと前まで君と同じだったんだもの
私?あぁ・・私はね、ただ愛したんだよ。それだけ。
許すとか認めるとか理解するとかじゃなく、ただ愛したんだ。それだけなんだ。
うん、まぁ何も解決されてないけどさ、解決しなくていいじゃん。究極的には結果は全て同じなんだから。
でも君の言っている事は正しいよ。
正しいけど、正しいだけじゃないか。
正しい事が見えてる君になら見えるんだろう?・・あの灰色の景色が。
君は正しいけど一つだけ思い違いをしているよ。
砂時計ってのは上から零してるんじゃなくて、下に溜めていっているんだよ。
後は分かってるよね。
君の心の砂時計をひっくり返すだけ!
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