Poetry | Spiral of Lies.
この記事は一年以上前の記事です。
壊したかった だって世界は気が触れたあたしの玩具でしょ? そうでしょ?
そう教えてくれたのは 聖人君子のあんただよ?
そう あたしの腕に消えない傷を何度も何度も 何度も何度も刻んだ大好きで大嫌いなあんただよ?
だから欲するモノを欲して 順番に丁寧に一つずつ 壊してまわったんだ
そんなあたしを見て 一人だけ救われた表情をしてる あんただけは壊してあげない
だってあたしはあんたをあたしにする為の準備しているだけだもの
だからそんなに愛しそうにあたしを見るふりをしなくても いいんだよ?
あんたに降り注ぐ痛みの礫を 必死で振り払ってるあたしを いつもみたいに笑って見てるだけで いいんだよ
空が海に沈んで 海が空に飲み込まれてゆく そんな夢をあんたが見てる間
暗くて生ぬるい沼に沈み続ける 沈み続ける あたしはそんな夢を見てる
あんたはあたしの腕に 朱い雪の結晶を刻んでくれたから
だから あたしがあんたを 助けてあげる 絶対に 助けてあげる
回る 回る 嘘が回る
貴方の吐息が 冬の街に咲き乱れ
私の鼓動は 踊り狂う 踊り狂う
僕が君のポケットになるんだ 君が望むなら衣服にもなるんだ
君が本当に望むなら 君の世界にだってなってやる
僕と違って自分ばかり壊している君が何よりも哀しいから
歪な慕情と誠実な嫌悪の区別に苦しんでいる君が何よりも愛おしいから
繰り返す 繰り返す 交差点と黄色いテープを繰り返す
僕と同じ目をした君の潤んだ眼は 黒い雪を降らせて
音と液体が 踊り狂う 踊り狂う
嗚呼 次は私の番だね
たまには種明かしをしないとだよね うん
「えっと・・どんな物語だったかな?」
「う〜ん・・負の螺旋?」
「い〜や・・違うんだ。これは一つの救済の物語」
「何でそうなるんだよ?ハマっちゃてんじゃん。」
「いやいや・・そうやって一つの事しか見ていない。君はその癖を何とかしないと、この先痛い目を見るよ」
「じゃあどういう事なんだよ!ちゃんと言えよ!」
「仕方ないなぁ・・って あ 私が言い出したんだったごめんw では続きを」
音と液体が 踊り狂う 踊り狂う
光と闇が 混ざり合い 光は闇に 闇は光に取って代わった
何も変わらなかったから総ては変わったんだ
だって 闇も光も 同じモノなのだから
大切なのはあたしの中にずっとあったんだ
あんたはあたしで あたしはあんただった
これまでも これから先も ずっと ずっと
あたしがあんたの腕を切って あんたはあたしを壊し続ける
一見すると閉じた輪廻 でも其れは 其れこそが 再創造への一歩
閉じた輪廻は加速して いずれは世界をも巻き込んでゆく
君の引いた赤い線 僕の腕に残る白い線
違うものは全部同じもの
君が痛いと 僕も痛い 僕が痛いと 君も痛い それだけの革命
選んで奪って失って 忘れて与えられて思い出して それだけの革命
革命は連鎖して やがて大きな渦潮となる
世界には鬨の声が響き渡る
愛してる 愛してるんだ 総てを だから だから!
それが聴けたなら その時こそあんたは本気であたしの首を締めてくれ
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