Poetry |義手の時間
この記事は一年以上前の記事です。
飢えた星が叫ぶ-毒を貪る亡者の如く
何気に隣に立っていた君-
-今は呼吸を忘れてしまった
もっと話したかった-
-もっと伝えたかった-
-もっと知りたかった-
-もっと-もっと–
深く-深く-湛えた想いも
想い無きものに-流されてゆく-流されてゆく-
どんなに力を携えても-足りない-足りないんだ-
装飾は要らなかった
こんなに-こんなに深い想いだけが
-喩えそれが弱い禊であっても-
キミへ-キミの胸の温度になれば良いと祈る
その目には何が映る?
精彩を欠いた凄惨な世界に足をつけ-
-混沌の中で一つ-一つの鼓動を護り-
-不条理をその身に刻んで-
隣に居ない私を許して欲しい
怒声-叫声-もう聞こえなくて
それでも全身に劈くように響く-声-声-
握る事の出来なかった手を-悔やんで-悔やんで-
境界線は要らない
こんなに-こんなに深い想いだけが
-喩えそれが儚い邂逅であっても-
キミへ-キミの胸の温度になれば良いと祈る
-*-願う-*-
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