Poetry |涙慕情
この記事は一年以上前の記事です。
ひらり 貴方が口ずさんだ
調べをふと 思い出しました
ふわり 貴方が佇んだ
香りをふと 思い出しました
月が不意に泣いた様な
貴方の横顔に触れて
浮ついた熱情に駆られた
貴方の芯部に抱かれました
垂れ桜が微笑んだ様な
貴方の背中を追い掛けて
無垢で寂しげな瞳に
イケナイ夜伽を捧げました
最初から知っていました
今更の大粒の涙です
泣けば惨めだから忘れました
罪な私と罪な貴方の末路です
はらり 貴方と歩いた
小路にふと 白い花でした
ほろり 貴方の逝った
夢をふと 思い出しました
2009/11/09 Written by漣 風華
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