Poetry |枕木に夢を馳せて

この記事は一年以上前の記事です。

少しずつ風が水を失い始める
見上げた空の色が青みを増す
彼岸花がその色を咲かせる季節

君は何処に居ますか
君は何を見ていますか

あの日二人で見た月の約束を
今でも覚えているよ

星達が流れて
悠久の刻を刻む様に
優しく優しく
君を思い出した

君はまだ歌っていますか
君はまだ笑っていますか

二人の空は絶え間なく広く
儚い命すら抱き締める

流れ零れる涙
ほんの一時の幻で
暖かく暖かく
君を抱き締めた

道化師の謳声(うたごえ)
語り継がれる邂逅
さんざめく夜空の礫

遥か遠い茨の道でも
歩いてゆけると信じた朝

2009/09/17 Written by漣 風華

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