Poetry |慟哭

この記事は一年以上前の記事です。

切望 茜空に染められて
伸びた影 焦がれる想いの様で
深い深い涙の誘惑を
愛おしく違えてゆく

君の沈黙が伝えた
その隣りに居ない私を
君でないと埋まらない
私の空白は眠りに就いた

割れた鏡の欠片
君の笑顔を喜べない私に似て

君の羽根を抱き締めて泣いた
君は私ではない誰かを抱いているのだろう
哀しくなんてない
悔しくなんてない
ただ愛おしいだけ

その残り香が
部屋から薄れてゆく
私は次第に
呼吸すらも失って

君の抱いた枕
その寝顔から流れた涙の意味を知った

ただ儚く散りゆく花ならば
そうとは知らずに終わりを迎えたかった
寂しくなんてない
切なくなんてない
ただ愛おしいだけ

君の隣りで眠れるなら
何にでもなれたのに・・・

2010/01/05 Written by漣 風華

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