Poetry |嘘

この記事は一年以上前の記事です。

眠れなくて仰いだ空
君がくれた指輪を眺めて
確かに在った温もりを忘れないように
大切に紡いでゆく

反逆者達が昨日を求めて
明日を焼き尽くそうとする
共に酒宴に語り合った夜明けが何故か
忠実に焦燥をかたどってゆく

朝靄を突っ切って走った
終わらない二人きりのドライブ
出逢った夏がもうすぐ来るね
あどけない顔で笑うから嘘がつけないよ

捨てられなかった
お揃いのマグカップ
使う事なんて一度も無かったけれど
それで良かったんだよね

恋の盲目の信者になんて
なれないしなりたくなくて
強がりの君が唯一泣いた夜が何時か
曖昧な現実を照らしてゆく

閉めたカーテンが時間を奪って
静かな二人きりの鑑賞会
知らなかったのは君のアリバイ
不意にキスなんてするから嘘が見抜けない

髪を 切ったんだね
聞こえないように呟いた
無言で微笑む君の視線の先には・・・

寝付けないまま朝が来る
そんな毎日が眼前に横たわる
寂しかったんだね
今になって気づいたんだ
嘘をついていたのは私の方だったね

送れないでたまったメールを消して
明日 アナタに会いに行きます

2010/04/12 Written by漣 風華

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