Poetry |哀なる愛

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風が私の頬をかすめ
ゆらりと揺れた
遮断機の向こう
雨が虹に変わる前に

決して暖かくはない冬に
寂しさを上乗せしたくなくて
アナタの手を離したくなくて

アナタは嘘だと言わないから
私は帰らない
それは偽物だと嘘をついてくれたら
私は帰ります

香水が私の身を包み
ふわりと香った
貨物列車が走る
ふとした衝動が走る

間もなく雪の降る季節に
独りきりなんてなりたくない
例えばこれが過ちだとしても

アナタが泣き言を言わないから
私は帰れない
これが戯言だと言ってくれたなら
私は帰ります

胸が苦しいよ
息ができないよ
アナタが嘘だと言ってくれたなら
私は帰れるのに

2009/11/19 Written by漣 風華

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