Poetry |それを愛と呼ぶのなら
この記事は一年以上前の記事です。
時々君は不安になる
白い壁を指でなぞっては
呼吸の在り方を探す
君は此処に居て良いのかと問う
自分を否定しては瞳が中を泳ぐ
君の鼓動が刻む時を止められなかった私が
虚ろな世界の始まりを知る由もない君に伝えたかった事
君の空に青い風が吹いて
白い頬がゆっくりと赤く染まる
すれ違ってきた私達が
そっと振り返って抱き締め合った
それは通り雨の様に
時さえ曖昧で切ない夢の始まり
時々君は寂しくなる
誰もがその身に壁を作って
壊れそうなガラクタを集め続ける
君はこれで良いのかと問う
歪に輝く指の隙間から涙を落としながら
君を終わらない筈の眠りから覚ました私が
相も変わらず眠りを忘れて恐怖にかられる君に伝えたかった事
二人の間に絡み付いて
取れる事の無い絲が紅を宿す
叶えた約束は遠い日で
それは長い影 君のチョーカー
同じ幸せがあたたかい光を差す
誰も知らない夢遊びの始まり
いつまでも傍に居るよ
君は私で 私は君だから
だから君よ泣かないで
出逢えた喜びと愛せた喜びが
共に生きてゆく喜びへと繋ぐ
永遠なんて言わない
そっと手を繋いで歩こう
2010/01/09 Written by漣 風華
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