一人旅-part20
この記事は一年以上前の記事です。
前回
朝、おじちゃんの家を出て、港付近まで歩いて行った。
港の近くに屋久島の観光客用の展示館があったので立ち寄ってみた。
おじちゃんと二人で回ったから大抵の場所は知ってたけど、全貌を見渡すと思い出がどんどんこみ上げた。
記念館を出て、港の傍の公園へ向かった。
実は船が出るのは一日おきだから翌日まで時間があるのだ。
公園の木陰でぼんやりと人生を振り返ってみた。
生まれてからの十数年 それでも思い出すことは山ほどあった。
気がついたら夜になっていた。
寒さをしのぐためにコートを毛布代わりにして、木にもたれて ただただ考えていた。
何も無いと思っていた・・無くす為の旅で 最後に手に入れてしまったモノ 正確には思い出したモノ
夜中に野良猫(黒猫)が近くにやってきたから、呼んでみたけど一定の距離を保ったまま座っている。
一人と一匹で海を眺めながら朝を迎えた。
気がつくと数分寝ていたみたいで、野良猫は居なくなっていた。
フェリーに乗り 島を後にする。
鹿児島でいつものホテルに泊まり、翌日博多へ向かう。
博多へ向かう新幹線の中で おじちゃんから電話がかかってきた。
なんだろう・・と思い出てみると
「みっちゃん、スナックで出会った◯◯さんと仲良くなっただろ?
◯◯さんがみっちゃんに渡したいものがあるみたいなんだけど、今何処に居る?」
え・・(嬉
「今、博多に向かう新幹線の中だけど・・じゃあ明後日屋久島に戻るよ!!」
と・・・・・・いう事で、博多で一晩飲んで 翌日鹿児島に戻り 一晩飲んで 再び屋久島へww
屋久島に再び足を付けた私は ほんの数日しか経っていなかったけれど 凄く新鮮な気持ちだった。
それから十日程(一週間ほど居る予定だったけど台風が来て延期になりました)、お姉様と一緒に過ごしたり、おっちゃんと呑んだりして まったり過ごした。
もののけ姫のイメージに使われた白谷雲水峡にも連れて行ってもらったね。
土の声 木の声が より鮮明に聴こえた気がしたよ。
最後の日はみんなに「ありがとう」と お別れを言って島を後にした。
次号 最終日
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