Poetry | 最期の拳
この記事は一年以上前の記事です。
君は何処へ行ったの?
君は何処へ行くの?
無謀な旅に出たんだね。
たった独りで。
「どうにかなるさ。」と言った、あの頃の自分に言い聞かせる様な口癖は今はもう口にできない。
僕は何処に居るの?
僕は何処から来たの?
流れ香る風になれなくて、
重い躰引きずってたね。
哀しい程遠い君の後ろ姿、
もう追いかける事はしないけど、
想い続ける事くらいは許されるだろう?
「どうしてくれるの?」
「どうにもならない。」
押し問答にしかならなくて、
「ごめんね?」
いまなら君を包んであげられるのに、
こんな汚れた腕は要らないよね?
風になったつもりでも君を温め続けるよ。
遠回りが”道”かもしれない希望を抱くよ。
”愛しい”と想う気持ちを最期の拳に託してみるんだ。
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