Poetry |紅蓮に焼かれて

この記事は一年以上前の記事です。

携えたその背中
より哀しく
より美しく
手を繋いで歩こう

何よりも語りたかった言の葉は
此処には無いんだ

漆黒に映える誘蛾灯

君の道端には彼岸花
その闇はいずれ光となる

過ちすらも愛して
声を待ち続けて
迷子になりそうな
君の傷すらも覚えた

何よりも伝えたかった言の葉は
何処にも無かった

行く手を阻む蜃気楼

綿毛の様に淡雲の様に
その傷はいずれ証となる

ほどけかけた手を繋ぎ直して
君の声の意味だけ探し続けた

紅に染まり
黒に染まり
絲を紡ぎ続けて
やがて夜が明ける

2009/09/21 Written by漣 風華

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