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明日は青い空と青い海に溶けていけたらいいなぁ こんな事 望んでなんかいなかった 硝子の指輪は一本ずつボクの指を絞め落としていった ボクの指がママの指を掴める事を知ったあの頃 見上げた空は今では灰色で濁り 足に冷たさを感じて驚いた海は茶色になってしまった 凍傷になるほど燃え盛る氷の海も 火傷するほど冷たい焔の大地も無くなってしまった 人々はアスファルトの様な空に次々と落ちていった それが僕が瞬き...

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魍魎の在り処を見定める為の眼だったとして その魍魎を取り払う為の腕だったとしたら・・ いや 解っていたことなんだ そう その魍魎の行き先が私の中だということは誰にも知られてはならない そう 知られてはならない 意味を忘れた者は 私の元へやって来て 意味を捨てて去ってゆく その事象の本質を 私はどうやっても忘れることが出来ない 出来ない 捨てる為に投げつける言葉は 捨てられないことが解っているか...

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花を一輪手折って忘れた 真っ直ぐが欲しかった ありがとうがさようならだなんて思わなかったの でもソレを望んだのが他の誰でもなくキミだったから 足早に居なくなる事にしたんだ あたしが手にした小さな虫 まわりはみんな嫌な顔をして捨てろって言ったけど 理由も無いのにどうしても捨てられなかったから 小さな秘密の箱にしまっておくことにしたんだ いつもの時計が いつものようにあたしを追い掛け回す あたし...

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構想を支え続けた妄想は 泡と消えた 私が詩い続けた歪みは 誰かを傷つける事しか出来ませんでした 何かが変わればと願って 何度も何度も書いたけれど やっぱりやっぱりムダでした 線が私を捉え続ける 線が私を拒み続ける 線から遠ざかり続けた私は 誰よりも線を愛してました 刻み続けた線 刻めなかった線 全部合わせても一本の線にすらならない 愚鈍の空が私を見下ろしてせせら笑う 結果が原因に帰結しただけ ...

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救済を言い訳にして 泡沫に歪んだ僕の眼が見据えた先は 拓き続ける螺旋の鼓動だった 僕の名を何度も呼んで 見上げる僕を叩き落すんだね そんなキミの首を締めながら 僕は細く強くココロで叫んだんだ 出来るんだと伝えたい 誰も何も失ってなんか居ない そして全てを携えて蹲ったりしているその時間も大切な時間だ でも消えちゃう前に一つ キミのカタチを見せてくれ! 五線譜でもいい 絵の具でもいい 包丁でもいい...

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その小さくて柔らかい手の平に握りしめた其れは正しい キミが其れを正しいと云う限り 其れは正しいんだ 逆の事ばかりを云うアタシの 此れも正しい アタシが此れを正しいと云うんだから 此れは正しいんだ 評価とか 価値とか 意味とか 比べるもんじゃない 時間とか 命とか ココロとか 並べるもんじゃない 怯えたり 悲しんだり 其れが正解で 悦んだり 笑い転げたり 其れも正解だ いつになったら匣に詰める作...

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壊したかった だって世界は気が触れたあたしの玩具でしょ? そうでしょ? そう教えてくれたのは 聖人君子のあんただよ? そう あたしの腕に消えない傷を何度も何度も 何度も何度も刻んだ大好きで大嫌いなあんただよ? だから欲するモノを欲して 順番に丁寧に一つずつ 壊してまわったんだ そんなあたしを見て 一人だけ救われた表情をしてる あんただけは壊してあげない だってあたしはあんたをあたしにする為の準備...

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